どうやって作る?自分でロゴ作成をするときの流れ

自分でお店や施設のロゴ作成をしてみようと思ってもどんな流れで作るかわからず、壁にぶつかってしまったという人もいるでしょう。ロゴの作成業者に頼めば自然な流れで行ってくれるものですが、自分でやるとなると手探りで進めなくてはなりません。そのため、何から始めたらいいのか分からず、結局は諦めてしまう人もいます。そこで、ロゴ作成の初心者に役立つ一般的な流れをご紹介します!

(ロゴ作成を依頼するときに支払うギャラの相場)

ターゲットやコンセプトを設定する

#ターゲットを考えるロゴ作成をするとなると、誰かに認知してもらう目的で作る場合が多いことでしょう。自宅で開業したピアノ教室なら生徒たち、パン屋さんだったらいつも買いに来てくれるお客さん、クリニックだったら患者さんなど、呼び込みたいターゲットがいるはずです。

どんなデザインに仕上げていくかは、相手によりけり。ここで大切なのが、相手のイメージを具体的に思い描くことです。たとえばパン屋のお客さんだったら、主婦なのか通勤がてら買っていくOLなのかでロゴの雰囲気も大きく変わってきます。

年齢、性別、職業、家族構成、趣味など、考えられる項目をできるだけ書き出して、メインターゲットを決定しましょう。#コンセプトを考えるターゲットが決まったら、コンセプト設定に移ります。コンセプトは、ロゴの骨格となる概念のことで、行き先の目印のようなもの。

これがはっきりしていないと、どんなロゴを作りたかったのか途中でわからなくなり、道筋を見失ってしまいます。ロゴを後々大きく修正することになる場合には、コンセプトが曖昧だったというケースも多いものです。ただ、お店や施設を経営している場合は、すでにコンセプトができている場合もありますよね。

たとえばクリニックなら「女性が気軽に通いやすい地元密着のクリニック」など、設立当初のコンセプトがあるはず。そのコンセプトを、これから増やしたいターゲットを考慮して調整します。

文字の雰囲気やカラーを決める

#文字を考えるイメージがはっきりしたら、文字の雰囲気選びに入ります。文字の書体は明朝体、ゴシック体、行書体が一般的。他にも、POP体、丸文字体、ペン字体といったよく見られるものから、花文字やステンシル体といった珍しいものまで、たくさんの種類があります。

ここで注意点は、書体をそのまま使わないということ。今ある書体を購入してそのまま使ってしまうと、他の店舗や施設とかぶることも出てきて、独自性が出せなくなってしまいます。そのため、基本となるイメージの参考までにとどめましょう。

固いか柔らかいか、豪快か繊細か、綺麗か可愛いかなど、思いつくまま書きだします。#カラーを考える次にカラーを考えます。まずはベースとなる色を考えると、後がスムーズになります。たとえばピアノ教室なら、グランドピアノやアップライトピアノの塗装に多い黒をベースにしてもいいですし、鍵盤の白を持ってくる方法もあるでしょう。

関連するものから色を選んでいくと、イメージから外れてしまうことがほとんどありません。具体的な物だけでなく、コンセプトのイメージも参考になります。一色だけでなく、ワンポイントカラーを加えても魅力的ですね。

ただし、あまりたくさんの色を取り入れると、ごちゃごちゃしてしまうので注意が必要です。色相、彩度、明度にも気を使いましょう。

デザイン案を下描きする

それから、デザイン案の下描きに入ります。ここでは、思ったよりすんなりデザインが決まることも多いです。上記の手順を踏んでいれば、大体のイメージが出来上がっているはず。あとは実際に紙に描きだして、イメージを具体的な形にしていきましょう。

文字のデザインを大まかに線で描いてみて、その線に肉付けしたり崩していったりします。形があらかたできあがったら、イラストを組み合わせるなどの工夫をします。たとえばパン屋さんだったら、パンの絵を文字に添えたり、食パンのイメージを文字に組み込んだりすると、親しみやすい雰囲気になります。

シンプルで洗練されたロゴにしたいなら、文字の太さを揃えたり文字の間隔を開けたりするだけでも、ずいぶん印象深くなりますよ。描いているうちに、次第にコンセプトからずれきてしまうこともあるので、時々振り返って見直すことも忘れないようにしましょう。

パソコンソフトを使ってデータにする

デザイン案が決まったら、パソコンソフトでデータ化しましょう。手描きのままでも、スキャンすれば使えると思う人もいますよね。けれどこの方法は、拡大するとデザインが粗くなってしまったり、文字まわりの汚れが映り込んでしまったりするので、あまりお勧めできません。

スキャンしただけの、粗くなったロゴや画像を見た経験のある人も多いことでしょう。満足のいくデザインのロゴを作っても、画質が悪いと魅力が伝わりにくくなります。データ化すれば、画素数の少ないwebだけでなく、画素数が高いチラシやポスターなどにも使え、使い勝手が大変よくなります。

フリーソフトを使いたいなら、Adobe Experience Design CCやCanva、Vectrなどがあります。AdobeのIllustratorなどの有料ソフトとの違いは、機能が限られていることです。

そのため、機能をそこまで求めないという人は、フリーソフトでも十分でしょう。しかし、せっかくなら凝ったものを作りたいという人は、有料のデザインソフトにも挑戦してみましょう。

Illustratorは操作がしやすく、アウトラインを取って文字の縁を線画にしたり、グラデーションの位置をずらせたりして、自由自在にロゴをいじることができます。プロのデザイナーも使っているソフトなので、完成度がアップします。

データを修正する

パソコンでデータを作れたら、実際の仕上がりを確認するために、プリンターで印刷してみましょう。もちろん、自分のホームページ上で使うだけという場合もあるでしょうが、紙の媒体で使わないとしても、パソコン画面の確認だけで済ませてしまわない方がベストです。

画面上で見ているよりも印刷してみた方が、粗が見つかりやすくなるからです。よく見ると線がつながっていないところがあったり、微妙に文字間が違っていたりするなど、修正するポイントは何かしら出てくるもの。チラシなどで使う場合はいっそう、この作業が重要です。

仕上がりの精度に加えて、色みがイメージと合っているかなども確認しましょう。

愛着がわく自作のロゴを作ろう!

ロゴ作成を自分で行うのは、意外と大変なもの。デザインソフトを使ったことがない人は、その操作から覚えなくてはなりません。ただ、自分で一から考えると、希望のイメージを実現しやすいことがメリット。試行錯誤しながら作成したロゴなので、満足度も高くなり愛着もわきます。

ぜひロゴ作成の流れを参考に、世界に一つだけの手作りのロゴ作成に挑戦してみてください。

(デザイン性のあるロゴ作成を依頼する方法)

詳細→会社マーク … Biz-Up!https://www.biz-up.biz/